2015年7月10日金曜日

母子同室(母子同床)中の健康な新生児の死亡、仮死について

Journal of Perinatology (2014) 34, 275-279
Title : [Death and near deaths of healthy newborn infants while bed sharing on maternity wards]
BT thach

研究目的:
 母子同床(Bed sharing)の推進プログラムを評価し、リスクを減らす方法を確立すること。

研究手法:
 国家医療評価機関のメンバーへ、母子同床による死亡・仮死の情報の報告を要請。

調査結果:
 死亡した15件と、仮死の3件が報告されている。1つ以上の要因があれば、母子同床のリスクが上昇することが全ケースにおいて言える。
ほとんどのケースで、予期せぬ窒息がもっとも大きな原因であった。

結論:母子同床中の新生児の死亡、仮死については依然として報告件数が増えている。
アメリカ乳幼児学会と疾病管理予防センター(American academy of pediatrics and the US Center for Disease Control and Prevention)などが施行する「赤ちゃんにやさしい病院(BFH:
The Baby friendly hospital initiative)」で、母子同床と継続的な早期母子接触(STS: Skin to Skin)を強く推奨しているためである。
これらの危険性について、母親達の認知度を向上させ、リスクを減らすための効率的なモニタリングを行うことが母子同床における重要な点である。

導入:
母子同床が新生児にとって危険であることはよく知られているが、それにも関わらずアメリカ国内で新生児が入院中の病院で母子同床中に死亡したり、仮死状態になる事故が、注目を集めている。(最近報告された一件の死亡、二件の仮死を別として)
最近において、酷似した死亡と仮死がヨーロッパとイギリスで報告されている。この事故や事件は正期産1000件のうち4件も報告され、非常に高い数字となっている。
これらの事故は出産から24時間以内に、母親と新生児の間で行われる”早期母子接触(STS:Skin-to-Skin)”の間に発生している。この行為は、アメリカ乳幼児学会と疾病管理予防センター(American academy of pediatrics and the US Center for Disease Control and Prevention)などが施行する「赤ちゃんにやさしい病院(BFH:The Baby friendly hospital initiative)」が授乳をサポートするために推進されている。
我々はアメリカの産科病棟内で健康な新生児が早期母子接触中か母子同床中に発生した15件の死亡と3件の仮死について報告する。
我々の発見は、アメリカで過少に報告されているこのような事件・事故は防げるということを示している。
我々はもっと安全に母体と新生児が親密に触れ合い授乳できる方法を提案する。

手法:
2011年に、病院で母子同床中に死亡した新生児の情報を、国家医療評価機関のメンバーへ、Listserv(メーリングリスト)利用しメールで問い合わせを行った。
疾病管理予防センターについても同様に、予期せぬ新生児死亡について問い合わせを行った。
情報は個人を特定する情報を削除したのち、15件の死亡について転送されてきた。
3件の新生児仮死についての情報は、当初要請していなかったにも関わらず、メンバーの同僚や、我々の関心に気づいた他の人々から寄せられた。情報は死亡報告書を含んでいる。また病院の入院記録や他の情報源を含む。(表1)この調査は研究対象者組織委員会の承認を得ている。


結果:
データは表2に示す。全ての新生児は事故発生前に健康であると診断されていた。新生児の平均年齢は23.9時間だった(1.15時間〜3日)。
中央値は14.75時間(±5と45.75時間)
うち10ケースで母親の分娩が最小限の複雑さだった。
13ケースは出産経験のデータがあり、うち7ケースで初産婦、6ケースで経産婦だった。
アプガースコアが入手できた16ケース全てが通常の範囲内だった。
医学的調査や医師の診断では、うつぶせ寝(1件)、乳幼児突然死症候群(1件)、原因不明(8件)、窒息(5件)、2件の仮死では深刻な神経学的後遺症が残った。
8件で、母親が授乳中に眠っていた。4件で、母親は眠りから覚めたときに新生児が眠っていると思っており、同伴者が新生児の息がないことを発見した。
単独もしくは複数のリスク要因が認められると、リスクが跳ね上がることが全件で認められた。
乳幼児が4ヶ月未満である全17ケースのうち、7ケースで産後の治療目的で薬を服用しており、12ケースで問答無用で産後疲労が著しい産後24時以内に発生していた。
9ケースで枕や柔らかい寝具が使われていた。2ケースで母親が肥満、2ケースで妊娠中の肥満、4ケースで乳幼児はおくるみにくるまれていた。
(表2の6,10,12,16)
母子同床のリスクを下げるとされていた要因は殆どのケースで存在した。新生児が死亡か仮死に陥った時点において、4ケースで母親が目覚めており、10ケースで母親以外の誰かが部屋にいた。

ディスカッション:
このデータから、報告された全ケースでの新生児死亡もしくは仮死は予防が可能だったことが分かる。
6ケースで、新生児代謝異常が通常のスクリーニング検査で検出されず正常と報告されているが(表2) これらや他の新生児についても、状況的な証拠から窒息が最も有力な死因と考えられる。それゆえ、遺伝的な代謝障害が関係したとはここでは考えにくい。
海外からの報告があったにも関わらず、多くの産科病棟の人々や新生児科の医師は母子同床による窒息のリスクに気づいていない。
3件の窒息による仮死のケースでは他の診断結果とされており、2件の(17,18)母親は当初、意図的に新生児を窒息させた稀なケースとされていた。
うち1件では(17)"報告によると児童保護団体へ通報されたという。

ヨーロッパの文献でいくつかの著者が、母親の胸や脇に新生児の顔が触れることによる気道閉塞発生のメカニズムについて言及している。
我々の研究では、8人の新生児が"胸の上で"見つかっている。これらは以前、授乳中の気道閉塞が死因とされていた。

気道閉塞による障害物からの離脱反射は、母親の反応か新生児の首の伸長、もしくはその両方によって起きる。
側臥位(Recumbent)での授乳では、もし新生児が胸から離そうとしても母親の腕や手に阻まれるため更に窒息のリスクが高まる。
ここに挙げた事故は実質的にはこのような原因を過去数年に渡って調査中だった。
我々は仮死の情報についてはリクエストしなかったが、ここにある3件については我々の趣旨に気付いた個人によって明るみになった。
以前の仮死についての報告は実際の死亡報告の2倍ほどあった。
それだけでない。4件の死亡ケースについての情報は医療調査委員会メンバーから報告されていなかったが、我々の趣旨を知った両親か知人によって情報がもたらされた。
死亡の4件は、情報を要求したにも関わらず我々の手に入らなかったのである。
このような死亡もしくは仮死に至った事故の情報を知るためには、公共保険機関へありのままの報告を義務付けるべきだ。
生後24時間以内に発生した事故について、以前発表された報告書によると、最新の研究で入院中の新生児は死亡か仮死のリスクにさらされていることがわかった。
赤ちゃんに優しい病院(BFH)は"お母さんが生後1時間以内に授乳できるよう応援する"を目標としている。
これを実行するために、アメリカの小児科学会では母親との早期母子接触(skin to skin contact)を産後すぐから周産期を通して行うよう指導している。
赤ちゃんに優しい病院(BFH)では、母親と新生児が母子同床を行い、間隔の制限なく、最低でも10-12回/24時間、欲しがるだけ授乳を行うよう指導している。それに加え、国家児童基金は母子同床を推奨している。
これらの推進派が、特に帝王切開や他の理由により授乳のために頻回にベッドを離れられない母親に対して母子同床を長時間行わせる結果になっていると考えられる。
一部の専門家は母子同床のリスクはいくつかの例外はあるにしても最小限と見ており、これは母親が新生児をベッドから連れていくことを要望しても、看護師はそのために時間を割かないことも示している。
(ケース10)
アメリカの 150の病院はすでに"赤ちゃんに優しい病院(BFH)"の証明を取得しており、更に多くの病院が取得に動いている。アメリカ小児科学会と疾病予防管理センターは国内での"赤ちゃんに優しい病院(BFH)"の数を増やすことを止めている。
この早期母子接触(skin to skin contact)は母子の絆作りに有益と見られているが、"赤ちゃんに優しい病院(BFH)"の方法論は、病院の介入を減らし母乳率を上げていると報告されている。
ここで重要な疑問がある: 病院内の母子同床を安全に行うことは可能か? 病室で母親以外の第三者がリスクを減らすことができそうだが、10件の死亡もしくは仮死が起こっている事例では室内に第三者が存在した。
うち3件では室内が暗いか、ごく薄い灯りだった。他の多くの事例においても、状況から察するに新生児が無事であるかどうかの観察を阻害する要因があった。
それに加え、4件では事故発生時に母親が起きており、このことから意識がはっきりしていても完全に防ぐことができないことが分かる。
以前報告のあった死亡もしくは仮死のうち20%では、母親が起きている間に発生している。
アメリカでは、母子同床の間の授乳は母親が目を覚ましている限り安全としており、イギリス国家児童基金"赤ちゃんに優しい病院(BFH)"と意見を同じくしている。
以前の、そして最新のレポートでもこれらは出産直後だけの話ではないことが分かっている。
看護師によるベッドの頻回見回りが5分〜10分間隔で行われるべきと"赤ちゃんに優しい病院(BFH)憲章"の記述にあるが、死亡事故は数分のうちに起こることもあり、死亡や傷害を防止するにはこのような見回りが続けられる必要がある。
我々は院内での新生児の安全性を向上させるための提案がある。
第一に、医療者が母子同床(Bed sharing)や早期母子接触(Skin to skin contact)の危険性に気づくこと。母親は皮膚の色や刺激に対しての反応があるかによって新生児の呼吸を確認する方法を知らされるべきだ。更に、それらを間近で確認するのに十分な室内の照明があること。
母親が新生児と接するすとき、母親の意識が明瞭なことを確認するだけでなく新生児の観察についてもトレーニングされた人物が、一対一で見守ること。
多くのケースで、看護師はこの義務を負うことができないだろう。
以前推奨されていたのは、特に産後2時間は間近での観察が必要ということだった。しかし、最近の研究では入院中を通して、新生児が母親と過ごす時は観察が必要とされていることを示している。
複数のケースにおいて、親族や友人がその役割を担うだろう。他の方法としては、アラームのついた電子モニター(心拍数か血中酸素濃度) がナースステーションで監視できると良い。偽のアラームで両親が煩わされないように。
これらは、母親と接触中の新生児の相当数の保護に貢献するだろう。

まとめると、"赤ちゃんに優しい病院(BFH)"憲章は、小児肥満症よる事故減少など、複数の観点から新生児のためになる。
しかしながら、広範囲に渡るあらゆる健康被害について、逆効果であったケースのモニタリングと、実態に沿った見直しを行うことが必要だ。


2015年6月27日土曜日

カンガルーケア訴訟で両親逆転敗訴 福岡


カンガルーケア訴訟で両親逆転敗訴 福岡
http://www.sankei.com/region/news/150620/rgn1506200011-n1.html

(記事)次女の脳に重い障害が残ったのは、国立病院機構九州医療センター(福岡市)が出産直後の母親に女児を抱かせる「カンガルーケア」をしたまま経過観察を怠ったためとして、両親が病院側に約2億3千万円の損害賠償を求めた訴訟の控訴審判決で、福岡高裁(大工強裁判長)は19日、病院側に約1億3千万円の支払いを命じた1審判決を取り消し、両親の請求を棄却した。
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アメリカの周産期ジャーナル(2014年4月号)に掲載された
「母子同室(母子同床)における健康な乳幼児の死亡、仮死について」という論文で
ヨーロッパ、アメリカ、そして日本でのカンガルーケア(母子同床)についての調査と研究がなされています。

Journal of Perinatology(2014)34,275-279
Deaths and near deaths of healthy newborn infants while bed sharing on maternity wards

概要としては以下の通りです。

◆研究目的:
 母子同室の推進プログラムを評価し、リスクを減らす方法を確立すること。
◆研究手法:
 国家医療評価機関のメンバーへ、母子同室による死亡・仮死の情報の報告を要請。
◆調査結果:
 死亡した15件と、仮死の3件が報告されている。1つ以上の要因があれば、母子同室のリスクが上昇することが全ケースにおいて言える。
ほとんどのケースで、予期せぬ窒息がもっとも大きな原因であった。
◆結論:母子同室中の新生児の死亡、仮死については依然として報告件数が増えている。
アメリカ乳幼児学会と疾病管理予防センター(American academy of pediatrics and the US Center for Disease Control and Prevention)などがお墨付きを与えている「赤ちゃんにやさしい病院(BFH:
The Baby friendly hospital initiative)」で、母子同室と継続的な早期皮膚接触(STS: Skin to Skin)を強く推奨しているためである。
これらの危険性について、母親達の認知度を向上させ、リスクを減らすための効率的なモニタリングを行うことが母子同室における重要な点である。

日本語訳全文はこちら:http://skepticalob-jp.blogspot.com/2015/07/blog-post.html

この論文で日本人のレポートも引用されています。
リファレンス No.10 母子同室中の早期皮膚接触(STS)での心肺停止により緊急蘇生処置を要した2人の乳幼児のケースについて
(Nakamura.T Sano Y. Two cases of infants who needed cardiopulmonary resuscitate during early skin-to-skin contact with mother.)

論文中では、母子同室の早期皮膚接触の際に新生児が急変し、その後死亡や仮死になった事例を18件取り上げており、ほとんどが母子のみで放置され、母親は鎮痛剤、抗生剤など急変などが容易に発生しうる状況であったことを報告しています。
また手術後で横たわったまま授乳することで、新生児の頸部圧迫、上気道圧迫が非常に起こりやすい状況になり、窒息するリスクについても言及しています。

また、新生児を観察するにしても、病室内が消灯後で暗い、または豆電球程度の照明しかついていないといった照度不足の問題や、分娩による疲労困憊、鎮痛剤や抗生剤の効果による意識朦朧状態などといった母親の不可抗力な問題、本来であればリスクを認識してこれらを管理すべき医療側の認識不足などの問題があります。

論文中で「海外でのケース(No17,18)では、最初のうち母親は子供を意図的に窒息させたと告発され、うち一件では児童保護団体に通報されたと言われている」との記載があります。

この福岡のケースでもそうですが、日本ではカンガルーケアや母子同室での死亡・仮死事故をめぐる裁判ではなぜか両親側が敗訴しており、母親が子供の様子を観察する責任があるとされます。

「母親が子供の様子を観察する責任がある」というのは正論です。
ですが、帝王切開後の状況を考えるとかなり無理があるように思います。

福岡のケースでは帝王切開から10時間後の出来事ですので、母親はかなりがんじがらめにされている状態と思われます。少なくとも点滴、酸素モニター、足元に血栓予防のポンプ(ふくらはぎを固定し、エアポンプでマッサージするマシン)、口元に酸素マスク、排尿用のカテーテルが着けられているはずです。なにより腹を20cm-30cmほど切られ、起き上がることができません。
さらに赤ちゃんを抱くと、視界は赤ちゃんの頭頂部しか見えません。

また母親の意識レベルも非常に低下しています。
手術前の緊張感による睡眠不足と、鎮痛剤と抗生剤の相乗効果によって強い眠気に襲われ、さらに出産後の安堵感と不安感、ホルモンバランスの変化、また体も劇的な変化に対応したための疲労も相当なものです。
さらに言うまでもないですが、手術の後の痛み、後陣痛(子宮が収縮する強い痛み)にも襲われています。

このように、産後の母親は物理的、生理的、精神的にも「普通の状態」とは言えません。
暗い部屋のなかで、薬による強烈な鎮静効果によって眠気に苛まれ、疲労と痛みと戦いながらほぼ頭頂部しか見えない赤ちゃんを抱いたとして、的確に顔色、呼吸、皮膚色、刺激に対しての反応を観察することは難しいため、多くの病院は、安全を優先して新生児を母親に預けることは行いません。母子同室をすすめている病院でさえ、新生児が急変しやすい産後24時間は特に注意していることでしょう。

母子同室を行う上では、
母親の「赤ちゃんを安全に観察できる状態」、赤ちゃんの「産後の環境変化に体が順応した状態(24-72時間後)」、安全に観察できる環境(十分な照明、モニター類、安全な寝具、室内の温度管理)が最低限必要で、これらは通常、医療サービスとして提供されます。

不慮の事故で命を落とす新生児のうち、どの程度が医療過誤(安全管理を怠った母子同室)のケースなのかは不明ですが、母子同室の危険性について早くから報告が進んでいるヨーロッパでも4/1000の割合で発生すると言われているので、日本でも危惧するところです。


2015年6月10日水曜日

「赤ちゃんにやさしい病院運動」は、本当は「赤ちゃん命取り病院運動」か?

元記事はこちら (Link) :
Is the Baby Friendly Hospital Initiative really the Baby Deadly Hospital Initiative?
※誤訳御免。サイト管理者の私のコメントは、「訳者注:」としてます。

◆著者:Dr. Amy Tuteur (エイミー・トゥテール)
産婦人科医。1979年、ハーバード大学卒。
1984年、医学学位をボストン大学医学部で取得。ハーバード大学医学部で教鞭をとった後、4人の子供たちを育てるために医学の現場から離れる。「How Your Baby Is Born」等、著書多数。
現在も精力的に著作活動を行い、2006年にSkepticalOBのもととなるサイトを立ち上げる。2009年、産婦人科に関するブログ「SkepticalOB(懐疑的な意見)」をスタート。
”私の意見はこの根本的な結論にたどり着きます。「子供にとってもっとも大事なものは、親に愛されているという感覚であり、特定の出産方法だとか、やり方だとか、毎日何時間抱いているかなどではない。”

タイトル:
「赤ちゃんにやさしい病院運動」は、本当は「赤ちゃんの命取り病院運動」か?

これは現代の看護における最大の矛盾です。
最近でてきたこのワードが、実際には赤ちゃんを殺してしまうかもしれません。
それは?「ベビー・フレンドリー・ホスピタル・イニシアチブ(=BFHI)」です。

私が以前ここで(before)書いた通り、母親と赤ちゃんの実際のニーズそっちのけでの母乳推進は、実際にはベビーフレンドリーでもなんでもありません。
ちょっとした理由で母乳をあげられないときでさえ、なんでも「ベビーフレンドリー」ではないとして、新人ママたちの自信をうばい、罪悪感を与えます。

2014年のはじめ、周産期ジャーナル(2014.4月号)に
「産科病棟での健康な正期産児の母子同室(ベッドシェア)中の死亡、もしくは仮死について」
という論文が掲載されました。

論文の冒頭:
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(論文引用)

「母子同室(添い寝)は赤ちゃんにとって命取りになることは知られている、そしてそのリスクは母親が服薬かアルコールで精神的、肉体的に弱っているとき(=impaired)に最大となる。」

「添い寝は乳幼児にとって危険を伴うことがよく知られているが、アメリカの病院内における添い寝中に新生児死亡または仮死新生児が注目されている。
これらは生後24時間以内での「Skin-to-skin」赤ちゃんと母親の早期接触の間に発生しており、
母子早期接触はBFH, Baby friendly hospital、赤ちゃんにやさしい病院への取り組みで推進されている。
我々はアメリカの病院内の産科病棟における、健康な新生児の母子早期接触(STS)中の15件の死亡と3件の仮死について報告している。

このアメリカでの事例から、このような事故は防ぐことができることが分かった。
我々はもっと安全に赤ちゃんへ接し、安全に授乳できる方法をとるよう勧める。」
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15件と死亡と3件の仮死にはどのような要因があったのでしょうか?

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(論文引用)
8件 ‐ 母親が授乳中に眠った。
4件 ‐ 母親は眠りから目覚めたが、眠っていたはずの赤ちゃんの息がないのを一緒にいた人が発見した。

(訳者注:残り6件について引用されていないので、元の論文調査中)

複数のリスク要因があったか、あったと思われる場合は全てのケースにおいてリスクが跳ね上がることが分かっている。これに含まれるものは...

7件 ‐ 服薬中(訳者注:maternalとあるので、おそらく鎮痛剤など産後ケアに不可避なもの)、
12件 ‐ 産後24時間以内で、かなり激しく消耗、疲労していた
2件 ‐ 母親の肥満
2件 ‐ 妊娠中の喫煙
4件 ‐ おくるみでくるまれている

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言い換えれば、母親たちは赤ちゃんを窒息の危険にさらすような見直すべき複数のリスク要因とともに、ベッドで赤ちゃんといることを薦められていたのです。
要因とは、薬の服用や激しい体力消耗によって母親が精神的、肉体的に弱っている状態、やわらかい寝具などです。

なぜ?もちろん、授乳を応援するためです。

(後半に続く)